2017年8月20日更新
【自己紹介】-【おすすめ書籍】-【スペースオペラ】
スペースオペラ(スペオペ)は,ホースオペラ=西部劇の宇宙版という意味の造語です.西部劇では,主人公のカウボーイや保安官が悪者をやっつける,というのが定番のテーマです.その舞台を宇宙に置き換えた安直な小説,というマイナスイメージがスペオペの原点です.1940-50年前後の,読み捨て雑誌のために量産されたくず小説群をひとくくりにしてこう呼んだわけですが,その中にも後年の目の肥えた読者も納得させる良質の作品がありました.また,1960年代以降も科学の進歩に合わせて内容を進化させた新時代のスペオペが発表されるにつれて,SFの一大ジャンルとして認められるようになりました.スターウォーズは映画ですが,これはスペオペの典型です.アメリカの西部劇や日本の時代劇が衰退するのを横目に,スペオペの新作が色々なメディアで発表されているのは,歴史上のエピソードだけではネタが足りず,どうしても未来に目を向ける必要があるからでしょうか. |