2019年7月31日更新

【教育】-【学部講義】


科目名 対象 開講時間 場所 教員数
分子科学基礎 化学科
1回生
前期 水・1 8号館
830室
1
固体化学 化学科
3回生
後期 木・3 後半7回 理学部棟
理4(F205)室
2


分子科学基礎 化学科 1回生 前期 水・1

●お知らせ
2019/7/31 定期試験を実施しました.受験者数は43名,平均点は64点,最高点は88点でした.レポート点のファクターを掛けた評点の平均は74点でした.再試験は8月7日に実施します.OCUメールによる通知が届いていない場合は連絡してください.

●科目の主題
 自然科学において数学は必須の道具である.ミクロな原子・分子から気体・液体・固体といったマクロな物質の創成,物性の理解や制御を目指す化学においても,これは例外ではない.しかし,専門科目で学ぶ事項を理解するためには,高等学校相当の数学に加えて新たな知識も必要となる.例えば,分子の形や対称性を記述するには,ベクトル,行列,三角関数に加えて逆三角関数を利用すると便利である.また,原子・分子や固体中の電子の振る舞いは,物質に応じた2階偏微分方程式を解いて得られる複素関数によって記述される.実験結果も種々の統計的手法を用いることで,より詳しい解析が可能となる.本講義では,化学全般で必要となる基礎的知識を幅広く学習する.

●授業の到達目標
 以下の項目に関する基礎知識を習得し,基礎およびやや発展的な問題が解けるようになることを目標とする.さらに,化学とその関連分野における応用例について学ぶ.
 波動,複素関数,ベクトル,微分・積分,一階常微分方程式,行列と行列式,ベクトル解析

●授業内容・授業計画(シラバスより一部変更)
第1回 確認テスト,関数の展開,オイラーの公式,複素平面
第2回 種々の初等関数,波動,電磁波
第3回 ベクトル 基礎,内積,外積,三重積
第4回 常微分,偏微分
第5回 全微分,ベクトル関数の微分
第6回 一変数の積分,多重積分
第7回 行列,行列式
第8回 ヤコビアン,線積分,面積分
第9回 微分方程式,変数分離型,同次型
第10回 積分因子法,完全型
第11回 クラメルの公式,線形変換,固有値と固有ベクトル
第12回 固有値方程式,行列の対角化
第13回 ベクトル場とスカラー場,勾配,発散,回転
第14回 ラプラシアン,ガウスの定理,ストークスの定理
第15回 試験,試験解説

●事前・事後学習の内容
事前学習 講義内容を完全に理解するためには,予習が必要となる.
事後学習 毎回の講義にて学習した項目に関する演習問題を解くレポートを課す.

●評価方法
1. 評点
 レポート点 = 130%満点 (2参照)
 定期試験 = 100点満点 (3参照)
 評点の計算方法(1点未満は切り上げ)
  定期試験が92点以上の場合
   「定期試験のみ」か「レポート点×定期試験」のうち高い方
  定期試験が92点未満の場合
   「レポート点×定期試験」

2. レポート点
 全13回 毎回8–10問程度の問題を解いて提出
 全問考えて解答していれば(不正解でもよい)
  講義開始時に提出 3点/回
  解答例配布前に提出 2点/回
 その他(間に合わなかった,未提出,未完,計算未記載など) 0点/回
 全13回なので最高39点
 13回の合計点を30で割った値をレポート点とするので,レポート点は最高1.3=130%

3. 定期試験
 25問×4点/問 = 100点
 レポート課題の類似問題を出題

4. 評価の例
 レポート点 = 30/30 = 100%の場合
  定期試験92点 → 評点92点でS
  定期試験80点 → 評点80点でA
  定期試験72点 → 評点70点でB
  定期試験60点 → 評点60点でC
  定期試験56点 → 評点56点でF
 レポート点 = 39/30 = 130% の場合
  定期試験72点 → 評点94点でS
  定期試験48点 → 評点63点でC
  定期試験44点 → 評点57点でF(不可)
 レポート点 = 26/30 = 86.66%の場合
  定期試験92点 → 評点92点でA
  定期試験72点 → 評点63点でC
  定期試験68点 → 評点59点でF(不可)

5. 再試験
 評点(=レポート点×定期試験の点)が60点未満の受講生には再試験を課す.
 内容は定期試験と同形式で,やや難易度の高い問題.
 「レポート点×再試験の点」が60点以上であれば評価をCとする.

●受講生へのコメント
 日本語の話者は日本語で思考するので,日本語を磨くことでよりよい考察やコミュニケーションが可能となる.グローバルな科学の世界では,同様に英語を磨く必要がある.そして,自然界との対話には数学が強力な道具となる.日本語,英語,数学いずれも,使いこなすには多大な努力が必要であるが,それに見合った見返りがきっとある.数学を特別なことと思わずに,言葉と同様「習うより慣れろ」で,化学の修得に活用してほしい.受講生からの質問・コメントはいつでも歓迎する.

●教材
テキスト1 「大学初年級でマスターしたい 物理と工学のベーシック数学」第2版,河辺哲次,裳華房 (2018).
テキスト2 「アトキンス 物理化学 (上)」 第10版、P. Atkins・J. de Paula著,中野元裕ら訳,東京化学同人 (2017).
参考書 「物理のための数学」新装版,和達三樹,岩波書店 (2017).
「物理数学」,松下 貢,裳華房 (1999).
「物理のための応用数学」,小野寺嘉孝,裳華房 (1988).

●定期試験
 2019年7月31日(水) 1限
 場所 8号館830室
 内容 レポート課題の類似問題を出題
 教科書,ノート等参照不可

●2018年度定期試験
 問題の
ダウンロード
 模範解答のダウンロード
 平均点は62点,最高は94点でした.


固体化学 化学科 3年生 後期 木・3

●お知らせ
2019/4/3 2019年度の情報を掲載しました.

●科目の主題
 現代の科学技術を可能にした材料の大部分が固体である.本講義の前半では,固体の構造を明らかにする強力な道具であるX線構造解析を理解するために必要な,結晶の周期構造とX線結晶学について学ぶ.さらに後半では,マクロな固体物性の基礎として,力学的,電気的,磁気的性質について学ぶ.

●授業の到達目標
 以下の項目について理解する.
【前半】 ブラベ格子,ミラー指数,X線回折,ブラッグの法則,構造因子と電子密度,中性子回折,
【後半】 ヤング率等の力学的性質,フェルミ分布関数,バンド理論に基づく金属と半導体・絶縁体の理解,磁化率,磁気モーメント,超伝導現象の入門

●後半の授業内容
 テキストに沿って固体の性質について解説する.
第8回力学的性質
第9回電気的性質 1
第10回電気的性質 2
第11回磁気的性質 1
第12回磁気的性質 2
第13回超伝導体 1
第14回超伝導体 2
第15回定期試験と解説

●評価方法
 レポートおよび定期試験から総合的に評価する.

●受講者へのコメント
 テキストを用意すること.第8版でもよい.

●教材
テキスト「アトキンス 物理化学 (下)」(第10版),P. Atkins,J. de Paula著,中野元裕ら訳,東京化学同人 (2017).