クラシックファンにはよく知られた交響曲のページです.作曲家の誕生年で分類しています.とりあえず,私がよく聴く曲をリストにします.特におすすめの曲には◎をつけます.付記した演奏時間は私が持っているCDのものです.
ハイドン,フランツ・ヨーゼフ
(1732–1809,ドイツ)
交響曲・弦楽四重奏曲の父として知られています.ハイドンは,番号がついているだけで,104の交響曲を作曲しています.また,モーツァルトとベートーヴェンと共に古典派の三大巨匠として知られています.個人的には,ハイドンは他の二人に比べて素直でクセのない曲が多い印象です.また,先にモーツァルトやベートーベーンを聴いてしまったためか,今のところ「これは」という曲がありません.曲数が多いので,どれがどれだか覚えられないというのもあります.ということで,もう少しよく聴いてからリストに追記したいと思います.
モーツァルト,ヴォルフガング・アマデウス
(1756–1791,オーストリア)
早熟の天才,未完のレクイエムなど,ドラマチックな話題に事欠かない人気作曲家です.番号がついた交響曲が一応41番までありますが,37番は本人がほとんど作曲していないので現在欠番になっています.時代的に交響曲の定義があいまいだっため,CD全集によっては番号のついていない曲が多数含まれることがあります.後期(36番以降)の曲はそれぞれ個性豊かで,一度聴いただけでも印象に残ります.短調の25,40番が有名ですが,39,41番も傑作です.「K」はケッヘル番号といって,モーツァルトの作品を整理した人にちなんだ番号です.
◎ 交響曲第25番 ト短調 K.183 約22分
疾走感がたまらない.
交響曲第29番 イ長調 K.201 約22分
相対的に「隠れた名曲」と言えるかも.
交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」 約20分
モーツァルトらしい軽快さと,1,4楽章の力強さが魅力.
交響曲第36番 ハ長調 K.425 「リンツ」 約30分
4日で作曲したらしい.荘重に始まるが,すぐに盛り上がる.
交響曲第38番 ニ長調 K.504 「プラハ」 約31分
◎ 交響曲第39番 変ホ長調 K.543 約33分
崇高さと躍動感が同居している感じ.
◎ 交響曲第40番 ト短調 K.550 25–30分
他は聴かなくてもこれだけは聴いてほしい.
◎ 交響曲第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 32–分
勇壮かつ優美な曲.終楽章が圧巻.
ベートーヴェン,ルードヴィヒ・ヴァン
(1770–1827,ドイツ)
バッハと並んでクラシック作曲家の代名詞的存在で,後の作曲家に与えた影響も限りなく大きい重要人物です.交響曲は全9曲あります.特に第3番以降は,単なる楽しみを超えた感動を与えてくれます.正に人類の宝です.op.はopusの略で,一般的な作品番号のことです.
◎ 交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 op.55 約50分
ベートーヴェンは,第5や第9よりもこの曲が気に入っていたらしい.私もベートーヴェンの中では一番よく聴く.
交響曲第4番 変ロ長調 op.60 約32分
表題がないせいか注目度が低めだが,力強さと美しさのバランスがよい名曲.思わせぶりにゆっくり始まる冒頭が印象的.
◎ 交響曲第5番 ハ短調 「運命」 op.67 約30分
第1楽章冒頭の「ンタタタターン」が,全曲を通して様々な形で繰り返えされる.通しで聴くべき名曲中の名曲.
交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 op.68 約34分
自然の穏やかさや厳しさを描写した標題音楽のはしり.第1楽章がウォーキングに向いている.
◎ 交響曲第7番 イ長調 op.92 約33分
リズムに特徴があり,ノリの良さでは一番.若い頃はよく聴いた.
◎ 交響曲第8番 ヘ長調 op.93 約26分
軽快さと重厚さが同居する奥の深い名曲.何度聞いても飽きない.
◎ 交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」op.125 約66分
第4楽章の合唱が有名.合唱のない他の楽章がカッコよくて好き.
シューベルト,フランツ
(1797–1828,オーストリア)
歌曲王シューベルトですが,交響曲や弦楽四重奏曲,ピアノ曲などでもよく知られています.モーツァルトよりも早死にでした.このためか,交響曲には未完のものが結構あり,番号付けにも歴史的な変遷があります.以下の2曲は以前は8番と9番と呼ばれていました.「D」はドイチュという人がまとめた作品番号です.
◎ 交響曲第7番 ロ短調 「未完成」 D759 約23分
2楽章しかないので未完成といわれる.しかし,内容は充実していて,曲の最後も解決感がある.不安感をもよおす冒頭がシューベルトらしい.
◎ 交響曲第8番 ハ長調 「ザ・グレート」 D944 約51分
結構長い立派な曲.美しく力強い.
ベルリオーズ,エクトル
(1803–1869,フランス)
ロマン派初期の作曲家です.表題付きの交響曲を4つ作曲しています.中でも幻想交響曲が圧倒的に人気があり,私もよく聴きます.
◎ 幻想交響曲 op.14 約55分
(架空の)芸術家がアヘンによる服毒自殺の際に見た幻想が,5楽章それぞれの表題となっている.例えば,第4楽章は「断頭台への行進」.親しみやすい一方で,飽きの来ない名曲.
メンデルスゾーン,フェリックス
(1809–1847,プロイセン)
ロマン派の代表の一人です.流麗な作風が特徴です.交響曲は5つ作曲しています.Wikipediaによると作曲順ではなく出版順に番号がついているそうです.
◎ 交響曲第1番 op.14 約55分
(架空の)芸術家がアヘンによる服毒自殺の際に見た幻想が,5楽章それぞれの表題となっている.例えば,第4楽章は「断頭台への行進」.親しみやすい一方で,飽きの来ない名曲.
つづく
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